「SR600 Tsurugi」
~Symphonic Granfondo~
四国SR600シリーズの第一弾は「SR600 Tsurugi」。徳島県文化の森総合公園を発着し、徳島県と高知県の東四国エリアが舞台。山岳信仰の対象である名峰、剣山を最終目的地とするコースとなっています。
「SR600 Tsurugi」は交響曲をメタファーとし、
という4つの異なるテーマを持つコース構成となっています。600キロに及ぶ長い道のりを通じ、東四国エリアの豊かな情景、古より続く自然と人との共生、そして多彩な道が奏でる「Symphonic Granfondo」を心に響かせること、それが「SR600 Tsurugi」の持つ世界観です。
「第1楽章:風車と高原」
徳島市の郊外に立地する徳島県文化の森総合公園が発着地点。のどかな田園地帯や山間部を経て、しばらく上っていくと、最初にたどり着きしは風車で名高い「大川原高原」。初夏にはアジサイが咲き乱れ、高原からの眺望は徳島市街を一望することができます。高原エリアから山道を下っていくと、目に飛び込んでくるのは、天女の羽衣を連想させる優美な「灌頂ヶ滝」。険しい山間部では、山肌に張り巡らせた古人の知恵の結晶ともいえる「府殿の棚田」、「樫原の棚田」、「堂平の棚田」。はるか彼方まで見渡せる「高丸山」、酷道として名高い「国道193号線霧越峠」を経て海沿いの町、海陽へ到達したところで、「第1楽章:風車と高原」は終了します。ルートを通じ、たおやかでノスタルジックなな旋律を心に響かせながら走ることができるのではないでしょうか。
「第2楽章:豊穣なる海」
SR600の固定概念を大きく裏切り、150キロにも及ぶ海岸線を走ります。むき出しの岩肌や波しぶきに、プリミティブな荒々しさを感じて進み続け、たどり着きしは「室戸岬」。内陸部の山間部の道を上り、「室戸スカイライン山頂展望台」へ。荒々しくも美しい太平洋を一望することができ、海と溶け込むような夕陽のマリアージュを楽しめるかもしれません。その後、半島から高知市街へ。多くのライダーは高知市街で宿泊することになるでしょう。高知名物を堪能し鋭気を養ったところで、「第2楽章:豊穣なる海」は終わります。
「第3楽章:棚田と村々」
高知市街を出発して、県道16号をひた走り、所々現れる木陰に涼しさを感じながら赤良木隧道を越えて下っていくと、山肌に張り巡らされた、「立割棚田」、「高須棚田」、「溜井棚田」が目に飛び込んできます。遠くから見るだけでなく、棚田の中に迷路のごとく張り巡らされた道を走る時、心の中にはどのような旋律が流れるのでしょうか。壮麗な穴内川ダムを経て国道32号線へたどり着くと、いよいよ最終楽章が始まります。
「第4楽章:Tsurugi」
シンフォニーを締めくくる超級山岳区間「第4楽章:Tsurugi」が始まります。最初の難所は剣山系の最西に位置する「梶ヶ森」。梶ヶ森スカイラインを経た山深きところにも集落や棚田が存在し、古より厳しい自然と対峙しながら生きる人々への畏怖を感じるかもしれません。そして「梶ヶ森」への登坂。苔むして割れた路面、落ち葉や枯れ枝、容赦ない斜度。苦難の末にたどり着きしは標高1,399m梶ヶ森山頂。遮るもののない壮大な360度パノラマは実にスペクタクル、時間帯次第では雲海を見れるかもしれません。下山後は、日本3大秘境の一つである祖谷、「京柱峠」や「祖谷渓」を経て吉野川沿いへ。そして再び長く険しい登坂が始まります。幾多のカーブ、GPSの高度計を見てカウントダウンしながら進み続けると、森林限界点の先にたどり着きしは標高1,520m「落合峠」。峠の最高点から一望できる剣山系はさながら巨大な壁画。峠を下ると、山の斜面に再び集落が。「落合集落」、「落合集落展望所」の異なるアングルから見る日本の原風景にノスタルジーを感じてください。そしてフィナーレは剣山。延々と続く峠道を上り続け、深き山々、青く澄み切った空を見上げながら、剣山見ノ越峠へ。「Symphonic Granfondo」はクライマックスを迎えます。フィナーレの旋律を心に響かせ長い旅路を締めくくってください。
厳しい自然と対峙し、旅路を楽しみ、心の中に「Symphonic Granfondo」を奏でることができるかどうか、ライダーでコンダクターでもある貴方次第。多くの方々の参加をお待ちしております。
2021年秋
コース設計担当
オダックス近畿神戸班 片山泰輔
出走上のローカルルールについて
初年度は2022年4月16日(土)からの出走となります。
予めご了承ください。
ルート概要
コースルートは「Openrunner」「Ride with GPS」にて公開しております。
【Openrunner】 最終更新 2022/2/28
【Ride with GPS】 最終更新 2022/2/28
徳島県文化の森総合公園~大河原高原~樫原の棚田~高丸山~
霧越峠~室戸スカイライン~高知市街 ~工石山~土佐柴刈の里~
穴内川ダム~梶が森スカイライン~梶ヶ森~京柱峠~祖谷渓~
落合峠~見ノ越峠~徳島県文化の森総合公園
※総距離610.9km 獲得標高 15,362m (Ride with GPS) ※実走ベースで12,500m程度
キューシート
キューシートはExel版、pdf版をご利用いただけます。
Excel版 最終更新 2022/3/22
PDF版 最終更新 2022/3/22
コマ図
コマ図はExel版、pdf版をご利用いただけます。
Excel版 最終更新 2022/2/28
PDF版 最終更新 2022/2/28
PCポイントおよび積算 / 区間距離確認資料
PDF版をご利用いただけます。
PDF版最終更新 2022/3/22
交通情報
コース内には状況により通行止めとなる区間があります。また林道区間は4月でも積雪が残っている場合もあります。
事前に交通情報の確認、情報収集を入念に行ったうえで出走ください。
徳島県 道路情報
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kendozukuri/doro/5011664
高知県 道路情報
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/170701/2019012400171.html
走行レポート
ブルベカード記入例
PDF版:SR600KW_card_entry_example
Special Thanks
STAFF
アドバイザー:桑田芳昭(オダックス近畿)
試走協力:落合佑介(オダックス近畿)
コース精査:伊藤肇(AJ宇都宮)
ACP申請:古久保進(ランドヌ東京)
ACP担当:Sophie Matter
WEB制作:森脇裕(オダックス近畿)
コマ図制作:瀬戸信之(オダックス近畿)